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特集

プランターガーデンダイアリー Vol.2

2020/01/30

料理家のミノカモさんが自宅のベランダで野菜と花の栽培に挑戦! 野菜は種から、花は苗からスタートして、1月までの約4カ月間、「つくる×たべる×ながめる」を楽しもうという欲張りな企画です。カブと葉野菜は、種まきから2~3日で早くも芽を出し、順調に成長。間引きのタイミングに悩みながら、間引き菜を「たべる」楽しみを体験中です。

10月初旬:種まきから数日でカブと葉野菜が発芽

発芽したらカバーを外して日当たりのよい場所へ

7種類の野菜のうち、一番初めに発芽したのは3種類のカブ。種まきから2~3日で発芽し(左)、数日後にはかわいい双葉に(右)。発芽を確認したらカバーを外して、プランターを日当たりのよい場所に移動します。

タネまきから約 1週間、カバーを外したプランターの様子です。左は3種のカブ、中央は「ガーデンレタスミックス」とミニチンゲンサイ、右のプランターはミニダイコンとミニニンジン。順調に成長しているように見えますが、1列だけ黒い土が目立っています。「かわいい双葉が。これからのどれくらい大きくなってくれるのか楽しみ! でも、ミニニンジンだけが芽を出さないのがちょっと心配……。サカタのタネさんに相談したら、ミニニンジンは他の野菜に比べて発芽が遅いとのこと。どうか無事に育ちますように」(ミノカモさん)

10月中旬:ミニニンジンも発芽して一安心

懸念していたミニニンジンが、種まきから約10日で発芽。「ミニニンジンがやっと芽を出してくれてホッとしました。ミニニンジンの芽は、他の野菜と比べて繊細なんですね」(ミノカモさん)

赤色の皮色が特徴のカブ「本紅丸かぶ」は茎色に注目

鮮やかな赤色の皮が特徴の「本紅丸かぶ」。こんなに細くても、茎は美しい赤に染まっていることを発見して、ミノカモさんは感激しきり。

間引いた葉を料理に飾れば、思わず撮りたくなる仕上がりに

本葉が出て、隣と葉が重なり合うようになったら、間引きのタイミングです。1つのプランターに3列で栽培しているカブは、特に間引きが大切。「ガーデンレタスミックス」は、密集させることで葉が柔らかくなるので、間引きの必要はありません。「間引きした葉を種類別に並べてみました。ミニニンジン以外は、かいわれ大根のような形。かわいい葉を添えれば、いつもの料理がグレードアップ。思わず撮影したくなるような一品になりました」(ミノカモさん)

朝食の焼き鮭に添えたり、みそ汁に加えたり。

オープンサンドにトッピングすれば、カフェ感覚のおしゃれな一品に。

間引いた葉は水洗いした後、ぬらしたキッチンペーパーを敷いたプラスチック製の食品保存容器に入れて冷蔵庫で保存。せっかく育てた野菜を無駄にしないためのミノカモさんのアイデアです。

10月下旬:野菜たちは順調に成長。2回目・3回目の間引き

大型の台風が次々と関東に襲来した10月下旬。今回使用したサイズのプランターなら、悪天候の際に、さっと屋内に避難させられるというメリットがあります。ミノカモさんの室内避難作戦も功を奏して、野菜たちはすくすく成長。「3種のカブを栽培しているプランターは、葉が大きくなると品種の境界が見分けにくくなって、間引きも一苦労。やっぱり2列がよかったのかも。欲張りすぎたのかもしれません(笑)」(ミノカモさん)

根を傷めないように重なった葉をハサミでカット

成長するにつれて根も張ってくるので、間引きの際に無理やり引き抜くと根を傷めてしまう恐れあり。重なった葉をハサミで根元から切り取る方法がおすすめです。「ハサミでカットすると根が傷まない上に、土が付かないから食べるときに便利とのサカタのタネさんのアドバイスに『なるほど!』と納得」(ミノカモさん)

「収穫した葉を刻んでご飯に混ぜておにぎりを作ってみました。仕上げにも葉を飾ると、いつもと違うかわいらしい菜っ葉おにぎりになりました」(ミノカモさん)

苗を植え付けたオレガノを早速お菓子作りに活用

Vol.1で紹介したように、ミノカモさんのベランダに10月30日に花とハーブのプランターが2つ新登場。苗から植えたオレガノは、植えたその日から料理のスパイスに活用できます。「秋の味覚、立派な柿を頂いたのでタルトを作ってみました。何か飾りが欲しいと 思い、テラスを見ると元気なオレガノが! かわいい葉なのでミントのように、デザートの飾りとして使用するのもいいですね」(ミノカモさん)

根菜の収穫も間近。どんな料理に変身するか乞うご期待!

種まきから1カ月が経過すると、ミニダイコンが土の上に顔を出してきました。根菜の収穫期も間近。いったいどれだけ収穫できるのか、ミノカモさんがどんな食べ方を見つけるのか、乞うご期待です。

●料理・撮影 minokamo|ミノカモ

岐阜県美濃加茂市出身。「ごはんで町を元気に!」をテーマに、各地でその土地に根差したメニュー開発、キッチンプロダクトのフードコーディネート、雑誌へのメニュー提案ほか、各世代がつながるイベントも開催。みそ料理も得意とする。各地の郷土食を取材し、紹介する活動も行っている。http://minokamo.info

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