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
種から育てるジャガイモ「プチじゃが」ってなぁに?!
2024/2/6
2023年春に登場した、国内では珍しい種から育てるジャガイモ「プチじゃが」。実際に栽培してくださったモニターの皆さんにアンケートをお願いし、お寄せいただいたコメントから分かった栽培のコツをご紹介!大事なタイミングとポイントをつかんで、あなたも家庭菜園で「プチじゃが」成功体験を楽しんでみませんか?
テーブルポテト「プチじゃが」とは?
「プチじゃが」とは、種から育てて楽しめる国内では珍しいジャガイモです。畑でなくてもプランターや鉢で、3~5cmのかわいいジャガイモが収穫できます。

栽培期間中は、かわいらしい花も楽しめます。

「プチじゃが」4つの特長!
1.とっても珍しい!種から育てるジャガイモ栽培
ジャガイモの種はとても小さいので、手でつまんでまきやすいようにコーティングした「ペレットシード」です。

2.大きくなり過ぎないので、畑がなくてもOK!
「プチじゃが」は、畑はもちろん、プランターや鉢でも楽しめるので、家庭菜園にピッタリです。

3.芽が少なく肌ツヤがキレイで、調理がラク♪
「プチじゃが」は、芽が少なく、肌ツヤがよいので、切らずにそのままか半分に切るだけで調理することができます。

4.栗ジャガのようなおいしさ!
「プチじゃが」は、黄金色で味がよく、栗ジャガのようなおいしさがあります。

種から育てるジャガイモ「プチじゃが」の栽培ポイント・育て方
家庭菜園用 作型図

種まき
畑の場合でも種まきはポットで行い、大きくなったら定植して栽培します。発芽には地温20~25℃が必要です。まき時期の2~3月は気温が低いので「はじめてさんの かんたんタネまきキット」を使っておうちで種まきすると安心です。深さ1cmにまいて土をかけ、軽く押さえます。

<栽培のコツ>
種まきのタイミング
温暖地:2月中旬~4月上旬
寒冷地:3月中旬~4月中旬
発芽のポイント
この時期はまだ寒く、発芽適温(地温25~30℃)に満たないので、しっかり保温してから種まきするとよいです。また、種はペレットシードなので、種まき後にしっかりと水やりしてペレットが割れるようにします。その後は、土の表面が乾いたら、種が流れないようにジョロのハス口を使って注意しながら、ポットの下から水が出るまで、しっかり水やりします。

土づくり
通常は土に石灰を入れて酸度調整をしますが、ジャガイモは酸性(土壌酸度pH5.5~6.0)の土が好きな野菜です。ジャガイモを育てる場合、土には石灰を入れないように注意します。
鉢・プランターの場合
大きくなり過ぎないので、1株当たり直径18cm以上の深型の鉢やプランターで育てられるので、畑がなくても大丈夫です。土は市販の野菜用の培養土を使用します。
畑の場合
植え付けの1週間以上前までに1平方メートルあたり、成分8-8-8程度の化成肥料や有機配合肥料を100g程度、完熟堆肥2~3kgを施してよく耕します。畝幅は60~70cm、畝高は通常5~10cmですが、水はけがよくない畑は20cm程度の高畝にします。


定植
種まき後、1カ月前後を目安に定植を行います。その底にポットから抜いた苗を置き、深く植え付けます。低温に弱いので、マルチングなどの被覆材を使用すると、より生育がよくなります。


<栽培のコツ>
定植できる苗は、苗をポットから抜いた時に土が崩れにくくなった時が目安です。

水やり
鉢やプランターで育てている場合、土の表面が白っぽく乾いたら、鉢の底から水が出てくるまで、たっぷりと水やりをします。また、初期の生育は遅いので、鉢植えの場合、初めのうちは水やりは控えめにします。
追肥と土寄せ
ストロン(イモが付く根)が地上部に出てきたら土寄せをします。追肥は1カ月おきに化成肥料か、液肥であれば2週間に1回を目安に適量施します。

<栽培のコツ>
追肥と土寄せのタイミング
追肥【1回目】:1~2回目の土寄せ時
追肥【2回目】:3~4回目の土寄せ時
土寄せ【3~4回程度】:地表にイモが出てくる前に、根元(イモ)がしっかり隠れる程度に土をかぶせます。
追肥、土寄せのポイント
「プチじゃが」の苗は深植えで定植します。それでもタネイモと比べると浅くなってしまうので、イモが地表に出やすくなります。土寄せは様子を見ながら、3~4回行い、その間2回ほど、追肥を行います。
※黒色のマルチングを使用している場合は、土寄せ不要です。

収穫
種まき後、120日ほどで40~150gのジャガイモが収穫できます。地上部の葉の7~8割が黄色く枯れてきたころを目安に収穫します。

<栽培のコツ>
収穫のポイント
「プチじゃが」は他の品種と比べて後半まで株が黄化せず残ります。環境によって左右されますが、おおよそ半月~1カ月ほど遅く黄化します。収穫は、一般的なジャガイモと同様に、株が黄化してから収穫するようにします。早く収穫するとイモの大きさや収穫量に影響することがあります。

モニターからのお声をご紹介
モニターの方からは「試し掘りを除く5株から3.1kg収穫できました」「パサパサの食感と思いきや、ホクホクした食感でおいしかった」などの「プチじゃが」栽培のうれしいお声が寄せられました。

サカタのタネのいち押し「プチじゃが」レシピ
レンチン「プチじゃが」バター
「プチじゃが」のサイズを生かして、切らずにそのままレンチンして、バターと塩で味つけするだけ。おやつにもおすすめです。

ごろごろ野菜の皮ごと「プチじゃが」ポトフ
少し大きめの「プチじゃが」をそのまま生かしたレシピです。野菜は、栄養豊富な皮つきのまま、まるごといただきます。
