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ヒガンバナ

ヒガンバナ

2016/09/01

秋になるとニョキニョキと花茎を伸ばして、深紅の花をパッと咲かせる彼岸花(ヒガンバナ)。日本の秋には欠かせない、なじみ深い花といえましょう。そこで今月は、田んぼの稲穂や山里の古刹など日本の原風景に溶け込んだ、彼岸花が一面に望めるスポットをご紹介。高く澄んだ青空、田んぼや山々の深い緑と、燃えるように咲く彼岸花のコントラストは美しく、どこか懐かしさが込み上げてきそうです。爽やかな秋の一日、日本の秋を探しに里山ハイキングに出かけてみませんか。

日向薬師周辺の彼岸花

秋の青空に映える深紅の彼岸花

里山の原風景が残る神奈川県伊勢原市日向地区。ここは「かながわの花の名所100選」にも選ばれています。地区の中心には日向川が流れ、その周りには黄金色の稲穂を実らせる田んぼ、遠くには丹沢の山々が連なり、写真撮影や写生、散策、どれを目的にしても、その美しい景色を背景に彼岸花を収めることができるでしょう。群生地は農地(畦)が多く、土手を埋め尽くすように咲く深紅の花と、青空のコントラストには懐かしさが込み上げてきます。また、山側に足を延ばすと日向薬師(日向山霊山寺)をはじめ、古刹が点在しており、訪ねてみてもよいでしょう。

里山の原風景とともに彼岸花を楽しむことができる

田んぼの畦に咲く彼岸花は風情たっぷり

金色に輝く稲穂と彼岸花のコントラストは美しい

のんびりと散策して、秋の一日を満喫してみてはいかが

施設概要

〒259-1101
神奈川県伊勢原市日向地区
電話番号:0463-73-7373(伊勢原市観光協会)
臨時観光案内所設置期間:9/17(土)、9/18(日)、9/19(月・祝)、9/22(木・祝)、9/24(土)、9/25(日)の9:30~15:00
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:有料・無料駐車場あり
※駐車スペースが少ないので、公共の交通機関をご利用ください。
見ごろ:9月中~下旬

明日香村の彼岸花

彼岸花祭りにはジャンボ案山子が登場(昨年のようす)

明日香の里山に彼岸花の赤が映える季節がくると、「彼岸花祭り」が開催されます。ここでは日本の棚田百選にも選ばれた、神奈備の郷(稲渕)に咲く真っ赤な彼岸花を、のどかな原風景と共に観賞することができます。祭り期間中は案山子(かかし)コンテストが開催されるほか、飛鳥あそび広場では昔あそび体験なども催されます。稲渕地区朝風峠展望台には食の広場も設置され、祭り気分を盛り上げます。 棚田になびく稲穂と畦(あぜ)に咲き競う彼岸花、真っ青な秋の空を見れば、誰もがその美しい田園風景に息をのむでしょう。

棚田を背景に彼岸花の深紅が映える

案山子コンテストでは毎年趣向を凝らした案山子がお目見え

稲渕地区は棚田百選に選ばれるほど、棚田と山々の景色が美しい

どこで撮影しても彼岸花を美しく際立たせる里山の原風景が広がる

施設概要

〒634-0123
奈良県高市郡明日香村稲渕地区および国営飛鳥歴史公園石舞台地区
電話番号:0744-54-4577(明日香村観光交流活性化事業実行委員会 事務局:明日香村地域振興公社)
彼岸花祭り期間と時間:2016年9月17日(土)、18日(日)の10:00~16:00
定休日:無休
入園料:無料(※一部有料コーナーあり)
駐車場:なし
見ごろ:9月中~下旬

辻の彼岸花群生地

地元の方の活動のおかげで、見事な群生地となっている

群生地と呼ばれているだけあって、その面積の広さと株数の多さで群を抜く彼岸花の景勝地。これほどまでに広範囲に群生している地域は珍しく、馬洗川に沿うように広がる深紅の光景は、見応え十分です。長年にわたって地元の方が草刈りなどの環境整備と保護活動を行ってきたたまものといえましょう。第12回広島県景観会議 景観づくり大賞「地域活動の部」最優秀賞を受賞しています。地域の自然景観を大切にし、河川の傍らに位置した彼岸花の群生地を守るため、年間を通じて草刈り、清掃、観光客の対応などの活動が行われています。

最盛期には真っ赤なじゅうたんのように一面が花で覆われる

秋の到来を告げた最初の一輪

ここ数年、全面一斉に咲くことが珍しかった彼岸花。昨年は見事だった(昨年のようす)

毎年多くの写真家が全国より撮影に訪れる

施設概要

〒729-4224
広島県三次市吉舎町辻
電話番号:0824-43-3111(三次市吉舎支所)
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:なし
見ごろ:9月中~下旬

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