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4月の菜園スケジュール

春の種まきは、ソメイヨシノが散ってからスタート。特に寒さに弱い野菜では、八重桜が散ってからがまき時です。八重桜が散る頃になれば遅霜の心配が少なくなり、トマトやナスの苗を畑に植えつけることができます。とはいえ、植えつけから生育初期は保温をして寒さから守ってやると確実です。
多くの春夏野菜は高温を好みます。家庭菜園初心者さんが失敗を防ぐには、焦ってあまり早く栽培をスタートしないこと。スタートが少々遅くても、気温が十分に上がってくると太陽の恵みで野菜は早く、健全に成長してくれるのです。

直まきする春夏野菜の種まき。 直まきする春夏野菜の種まき。

寒の戻りがなくなり、気温が上がってきたら保温資材は外しましょう。蒸れや日光不足による徒長を防ぐ必要があります

サカタのタネの通信販売カタログを見ると、野菜の種類ごとに作型図が載っていて、種のまき時を読み取ることができます。人気の春夏野菜のうち、種が大きい、移植を嫌うなどの理由で、直接畑にまくことが多い野菜とそのまき時を抜き出してみました。いずれも温暖地における露地栽培の場合です。

・トウモロコシ(4~5月)
・エダマメ(4~6月、遅まきは品種により可能)
・インゲン(4月中旬~5月)
・ラッカセイ(5~6月上旬)
・カボチャ(4月下旬~5月)
・夏ダイコン(4月)
・春まきのニンジン(3~4月)

これだけの野菜がまだ種をまけるのです。

春夏野菜の苗の植えつけ。 春夏野菜の苗の植えつけ。

ホットキャップを使った保温
寒の戻りや遅霜の心配がなくなるまでは、ホットキャップなどで保温対策をしてやります

家庭菜園の人気野菜ベスト3といえば、トマト(ミニトマト)、ナス、キュウリ。これらの野菜は4月になると店先に苗が並びます。マルチやトンネルなどで保温できる畑があれば、4月中~下旬から植えつけが可能になります。
保温資材を使わない露地栽培や庭先でのコンテナ栽培で野菜を育てる場合、失敗を防ぐにはやはり「焦らず、急がず」がポイント。植えつけの適期は温暖地でも5月上~中旬、ゴールデンウイークの後半以降が無難です。それでも寒の戻りがありそうなら、植えつけ時にホットキャップなどで保温し、寒さから守ってやると安心です。
特にキュウリや同じウリ科のゴーヤー、ミニメロン「ころたん」は、低温による障害を受けやすく、寒冷地では6月上旬の定植をおすすめします。

種イモの植えつけ。 種イモの植えつけ。

芽が伸びた種イモ
冷涼な気候を好むジャガイモは盛夏を迎える前に収穫できるよう、植えつけを急ぎましょう。安全な種イモなら多少芽が伸びても植えつけて大丈夫

もし、まだジャガイモの種イモを植えつけていなければ、できるだけ早めに済ませましょう。その他のイモ類は温暖地では4~5月に植えつけます。寒さに弱いサトイモ、ショウガは植えつけ予定の畑を黒マルチで保温し、地温を上げておくとよいでしょう。

JADMA

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